熱中症対策を妨げるくらいなら、いっそ自己保身のために“エライ人”は対策を
地球温暖化が叫ばれ、35度以上を記録する「猛暑日」が当たり前になった昨今。
2018年の夏からはいよいよワンランク上の暑さになってきました。
連日、小中高校で熱中症により児童・生徒が倒れ、不幸にも亡くなってしまう人まで…。
そんな中でも屋外での活動や、体育館に閉じ込めての行事など
「なぜこれだけ対策が叫ばれているのに、一向に改善がされないんだ」
と感想を抱くことも多くなっています。
熱中症対策の動機としては「児童・生徒を守る」ことが第一ではありますが、連日報道されるニュースを見ていると、この際そうでなくてもいいと感じてしまいます。
今回は、自己保身のためでもいいから、“エライ人”は対策をお願いしますという話。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
学校の現場で熱中症対策が進まない理由は? もう“エライ人”の自己保身でもいいです
自己保身のためでもいいというのは、すなわち
「何かあった時に責任を追及されるのがイヤだから対策をする」でもいいんです。
結果として児童・生徒の命を守ることになれば、狂った“正義感”で子供たちを傷つけるよりも人のためになります。
各種行事の見直しや環境の改善などが
- 古い常識にしばられ、変えることを「悪いこと」と考えている
- 「昔はこうだった」と、地球環境の変化を無視して現状維持に努める
- 過酷な環境が人を強くするという謎の使命感
といった不合理な理由で妨げられるのなら、そちらの方が害悪だと思いませんか?
全国小中高校の関係者の皆さん、特に各種の決定権を持つ“エライ”方へ。
理由はご自身の保身でも結構です。
どうか児童・生徒が「生きて家に帰る」ことを最優先してあらゆる施策をお願いします。
拷問のような環境を強いられても拒否できず、挙げ句の果てに熱中症で亡くなってしまうなんて、かわいそうですよ。
学校は社会の縮図・大人の世界も合理化を
学校現場に比べれば、多くの会社や施設におけるエアコンの設置などの対策は進んでいます。
とはいえ、学校は社会の縮図。
様々な不合理がまかり通っているのも確か、
そのツケを弱い立場の人が負うことになります。
熱中症対策を妨げられるくらいなら、いっそ自己保身のために“エライ人”は対策を・まとめ
今回は、学校現場での熱中症と社会の不合理について考察してきました。
もはや一刻の猶予も許されないレベルになっています。
「今年の夏を乗り切ればOK」ではなく、翌年も夏はやってきます。
それではまた別の記事でお会いしましょう。