プレミアムフライデーを実施するためのハードル
今回は、ニュースとして盛り上がりはあったものの、近頃は導入企業の少なさばかりが話題になるプレミアムフライデーについてのお話です。
例えば、“お上”による音頭とりで導入され定着に至った制度があります。
代表的なものとしてクールビズがありますね。
一方、プレミアムフライデーは定着しているとは言い難いものです。
この差はどこにあるのでしょうか?
また、ある程度定着するには何が必要なのでしょうか?
このハードルについて今回は考えていきます。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
プレミアムフライデーはごく一部の企業しか参加していない
身近な人の働き方を見て、プレミアムフライデーの日に早く仕事が終わる人はどのくらいいるでしょうか。ほとんどいないはずです。
プレミアムフライデーが社会に浸透するために必要なこと
プレミアムフライデーに参加する企業が“多数派”になる
日本の企業には良くも悪くも“横並び”の風土があります。
ある程度の企業が導入することで「乗り遅れてはいけない」という同調圧力がかかってきます。
その段階まで行くことになれば、一気に加速することになるでしょう。
管理者がプレミアムフライデーというお祭りに乗っかる意識
「プレミアムフライデーに参加する」レベルのお話は、一つの事業所における所長クラス、あるいはもっと上の人が承認しないと難しいです。
現代の日本企業で現場からの「プレミアムフライデーに参加しよう」という提案が通る可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。
月末に集中しない業務量
今後は柔軟な対応も広がっていくでしょうが、基本的には「当月の最終金曜日」がプレミアムフライデーの実施日となっています。
多くの会社において、この時期は月末に向けて忙しくなる時期です。
そのような時期に早めに仕事を終わられることができるかといえば、なかなか現実的ではありません。
「プレミアムフライデーは月の最終金曜日に固定」する対応を改める
基本的には各所で同じ日に行われているプレミアムフライデー。
良く言えば協調性があり、悪く言えば横並び意識の強さが出ていますね。
ただ、当初導入された理由を考えれば、何も固定されてある必要はありません。
そう考えれば「フライデー」の文字が入っているのは少しセンスに欠けるかなぁと…。
あなた自身と所属部署の精神的な余裕
仮に会社単位でプレミアムフライデーが導入されても、あなたがいる部署が忙しく仕事をしている場合は難しいと言えます。
わたしがかつて勤めていた会社では「ノー残業デー」を導入するも例外申請が多すぎて立ち消えになったことがありました。
まとめ
ここまで、プレミアムフライデーについて導入に関する話題を考察してきました。
働き方改革が叫ばれる今、少しでも余裕のある生活の一助としてこの制度がもう少し盛り上がるといいなと感じるところです。
それではまた別の記事でお会いしましょう。