「体調管理も仕事のうち」の正当性と不当性を検証する
会社の管理職などの人間から、「体調管理も仕事のうち」なるセリフが発せられることがあります。
一応“正論”ではあるがゆえに、真っ向から反論することはしにくいものの、人によってはモヤモヤするこtもあり得る内容です。
その正体と捉え方について考えていきます。
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目次
「体調管理も仕事のうち」に正当性はあるのか
「体調管理も仕事のうち」に正当性はあるのか、考えていきます。
「体調管理も仕事のうち」には一定の正当性しかない
「体調管理も仕事のうち」には一定の正当性しかありません。
自分自身で言うのであればともかく、だいたいのケースにおいては会社において立場が上の人間から下の人間に向けて言われる内容でしょう。
「体調管理も仕事のうち」を都合よく使う人たち
体調管理は言わば24時間365日すべての行動に関わってきます。
しかも、同居の家族がどこからかもらってきたことを原因として、自分自身も体調を崩すこともあるわけです。
そのような人に対して「体調管理も仕事のうち」と声高に主張する人は、単に結果責任を追及するだけの存在です。
「体調管理も仕事のうち」なら“対価”を求めたい
そこまで体調管理を繰り返し、四六時中仕事のための生活を求めるのであれば、“対価”が欲しいところです。
とはいえ、◯◯手当のカタチで受け取るのは難しそう。
現実的には行ってくる人に嫌味の一つでも言ってやりたいですね。
中小企業における問題点
中小企業では業務が属人化しがち
ある程度の規模がある会社であれば、人員相互のサポート体制を整備することができます。
しかし、世の中の多くはそうもいかない小規模企業。
いつもギリギリの人員で仕事を回しているのが現実です。
そのような職場では、どうしても仕事が属人化しがちとなるでしょう。
中小企業におえる突発的な休みのサポート体制
多くの小規模企業では、突発的な休みにおけるサポート体制について、最低限のものになりがちです。
すなわち、よほど緊急の仕事を除き、書類は休んでいる社員のデスクに積まれ、ほとんどの仕事は休み明けに本人が進めなければいけません。
誰しも体調を崩す可能性があるにもかかわらず、これでは辛いものがあります。
めちゃくちゃな生活をして体調を崩すのは本人の責任
体調不良管理は経験と主観に頼る部分があり、一律の基準を設定することはできません。
とはいえ
- 単なる夜更かしの繰り返しで毎日寝不足
- 度を超えた暴飲暴食
といった明らかな悪習慣を避けずに過ごすのは「体調管理がなっていない」と言われても仕方ないでしょう。
「体調管理も仕事のうち」の不当性は、その一方的な物言いにある
準備中
人それぞれ取り巻く環境と事情がある
長い間、日本企業の運営は「若く健康な男性社員が長時間労働にする」ことによって成り立つものでした。
しかし現代は労働人口が減少に向かっています。
人手不足が常態化した職場も多いでしょう。
そんな中、多様な人材が共存して仕事を進めていく必要があります。
これまでは中心になることが少なかった子育て中の男女など、どうしても自分のことが後回しになりがちな環境の人もいます。
他にも、どうしても体調を崩しやすい人だって存在します。
社員全員が「身体の強い上司」と同じではない
これからはだんだん社会も変わっていく可能性もありますが、現状は以下のようなものです。
- 出世競争を勝ち抜いた上司は長時間労働をいとわない結果地位を手に入れた
- 体の強さと体育会系の根性を持っている
- 上司である自分のやり方こそが絶対に正しいと信じている
これらのものが組み合わさってしまうと、個々人の事情などお構いなしで、人にも要求してしまいがちです。
しかし既に触れているように、社員全員が上司と同じことができるわけではありません。
この認識がズレたままの職場は、常に不信感を相互に抱えたままの状態になってしまうでしょう。
「体調管理も仕事のうち」は結局自分のために
人から「体調管理も仕事のうち」と言われるのは気分のいいものではありません。
ただ、あなた自身の行動としてはぜひ若いうちから気にしてほしい内容です。
どんなに「自分は健康だ、ムチャもきく」と強がっている人ほど、40代くらいから“ツケ”を払うことが多くなってきます。
やはり健康は「健康診断の前日だけ運動する」といった付け焼き刃なら対策で何とかなるものではありません。
「体調管理も仕事のうち」の正当性と不当性を検証する・まとめ
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