【生活と命を守る】「30時終了もザラTV業界の労働実態」の記事を読んで

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国家試験の勉強に挫折した“資格崩れ”から立ち直り、経理を筆頭に事務仕事を複数経験した男性。女性の多い職場で立ち回って(?)きました。仕事術・挫折からの復活・その他の分野について、複数のブログを運営中。

弁護士ドットコムニュース」にテレビ業界の労働環境にまつわる記事があり、読んでみました。

ニュースとして、様々な業界における労働環境の厳しさが取り上げられることが多々あります。

その際、「じゃあマスコミ関連はどうなんだ!?」とツッコミが入る部分でもありますね。

 

当該記事の要約としては、このようなものでした。

  • 「固定給」は最低時給以下
  • 「終了30時」はザラにある
  • ADが失踪してしまうのはよくあること
  • 生活は不規則・早食いが基本

私はギョーカイ人ではないので、この記事にまつわる働き方について、今回は一般企業に置き換えて考えてみようと思います。

時間を守って働くことができるのは終了時間が決まっている場合のみ

ある程度の人数がいる会社には、様々な考え方の社員が混在しています。

そのような会社で、強制力がない場合の退社時間はこのような順番になります。

  • 退社時間の決まっているパート社員が帰る
  • 定時後すぐに帰りたい、かつ周りの目を気にしない社員、用事のある社員が帰る
  • 常に早く帰りたいが、周りの目をある程度の気にする社員が帰る
  • 仕事をたくさん抱えている社員が帰る
  • 仕事量にかかわらず、遅くまで残っているのがエライと思っている社員、残業代が欲しい社員が帰る

このようなイメージです。

クオリティに上限のない仕事の場合、遅くまで残っているのがエライと思っている社員の割合が高くなっていきます。

すると、その時間がだんだんと社内の普通に。

末期症状になってくると、「夜中にスタートする会議」「24時以降が当たり前の退社時間」「体調不良や失踪が日常化」といった“ギョーカイ”ならではのことが起きてきます。

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早く帰ることができる人は、早く帰ることが決まっているから帰ることができるのだ

禅問答のような見出しですが、これはある意味当たり前のことです。

すなわち、先ほど挙げた退社時間においてパート社員がなぜ早くなるのかといえば、それは以下の理由によります。

  • 退社時間が決まっているから
  • 時間内においてできる仕事のクオリティのみ求められるから

退社時間が決まっているから、その中で終わらせるための仕事の割り振りとなりますし、仕事のクオリティもベストではなくベターとなるのです。

まず、個性が重要視される時代になっても、退社時間すら横並びでないと守ることができないわけですね。

この論点については、表面的には変わってきた部分もあります。

すなわち、過労死の問題をきっかけに一応「残業禁止」を打ちだす、ワークライフバランスを謳うといったことです。

しかし、まだ「時間内においてできる仕事のクオリティのみ求められるから」は、ほとんど達成されていません。

このような状況で起きる現象はこれです。

  • 持ち帰り残業
  • タイムカードのみ打刻してのサービス残業

管理者によって「早く帰れ」と号令だけかかっても、仕事の量は変わらず、クライアントに対して求められる仕事のクオリティが変わらない場合が圧倒的。

ですから、このような現象が起こるのは必然といえます。

その結果、仕事はできるが労働時間に不満のある若手社員が辞め、残った社員にしわ寄せがいくという“負のスパイラル”に陥ることに。

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「お前の代わりなんて、いくらでもいる」時代の終わり

周知の通り、これからの時代は少子高齢化が一層進展していきます。

このような状況であれば、かつては通じた「お前の代わりなんて、いくらでもいる」は通じなくなります。

私たちの目にも見える部分では、東京都内のコンビニでは外国人のアルバイトばかりの店舗が本当に増えました。

そうでもしないと、店が回らないのでしょう。

他にも、飲食業における24時間営業の見直しや、年末年始の休業など、「ずっと営業して当たり前」の時代が終わりつつあります。

このような業態以外でも、一回ブラック企業の烙印を押された会社は、人材の確保に苦労する時代となってきました。

長時間労働をかっこいいとする風潮も、今の管理職世代が徐々に引退するにつれ、変わっていくことでしょう。

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あなたの生活と命を守るために

このように、時代は変わりつつありますが、その変化だけに頼るのには限界があります。

すなわち、自ら生活と命を守るための行動が必要になってくるのです。

具体的な内容は次のようなものが代表的なものとなります。

  • 早く帰るための強制力がある働き方・職場を選ぶ
  • 周りの目は気にせず自分を守るための行動に徹する
  • 法的手段に訴えることも視野に入れる

働き方として、正社員でなければやっていけない場合は別として、家計トータルでやっていければよい場合、正社員以外の働き方を模索するのが一つのやり方です。

それができない場合は、たとえ周りから陰口を叩かれようが残業には付き合わず、自分の仕事に徹することもありです。

それでも人間らしさを無視した働き方を強要されるようであれば、法的手段に訴えることも視野に入れましょう。

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「30時終了もザラTV業界の労働実態」の記事を読んで・まとめ

時代は変わりつつありますが、それでも自分の生活と命は自分で守ろうという内容をお伝えしてきました。

今や国家単位で働き方改革が叫ばれる時代です。

多様な生き方をお互いに尊重し、人間らしい生活をしていきたいものです。

それではまた別の記事でお会いしましょう。

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