「若い頃の苦労は買ってでもしろ」の本質的な意味と“売る側”問題とは?

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国家試験の勉強に挫折した“資格崩れ”から立ち直り、経理を筆頭に事務仕事を複数経験した男性。女性の多い職場で立ち回って(?)きました。仕事術・挫折からの復活・その他の分野について、複数のブログを運営中。

10代であれば親や教師、20代以降は主に職場で聞かされる「若い頃の苦労は買ってでもしろ」をご存知でしょうか。

これはあなたの置かれた環境によってポジティブにもネガティブにもなる可能性があります。

複合的な視点からこのセリフについて考えていきましょう。

(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)

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「若い頃の苦労は買ってでもしろ」の本質的な意味

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」には、昔からあるフレーズだけあって、それなりに意味があります。

本質的な意味を知って、若い頃の大切な時間を有意義に使いたいですね。

その苦労があなたの経験値・財産になるか

「若い頃の苦労」が「買ってでも」と言えるくらい必要になるためには、それがあなたの経験値・財産(以下「経験値」)になるかがポイントになります。

 

ただ単に

  • 理不尽に耐えるだけ
  • 上司を筆頭に誰かのストレス発散のサンドバッグになる

このような苦痛は、ここでの苦労にはなりません。

 

では、経験値になる苦労には何が必要なのでしょうか。

苦労が経験値・財産になるためのサイクル

あなたの苦労が経験値になる代表的なサイクルを紹介します。

  1. 現状のレベルでは「高い壁」と感じるチャレンジを始める
  2. 試行錯誤をしながら突破を目指す
  3. 成功と失敗の体験をする(失敗だけの場合もある)
  4. “次”のためにノウハウ化する
  5. (1に戻って新たなチャレンジをする)

このようなステップをサイクルにすれば、苦労はきっと経験値になるでしょう。

特に2のステップの経験は、「その時は辛い気持ちばかり」なのが特徴です。

すなわち…。

将来、年齢を重ねてから「あの時苦労して良かった」と思える

学生時代、部活をやっていた人であれば「あの時頑張れたから、今辛いことがあっても乗り越えられる」メンタルを持っている人も多いでしょう。

仕事をするようになって若い頃にした苦労も同じような効果があります。

 

それは

  • 若い頃は周りが失敗をリカバリーしてくれる
  • 気力体力面で困難にぶつかっていける
  • 同じ内容でも若い頃の方が吸収力がある

といった理由によります。

 

前段第2ステップの経験は、大半の人が「その時は辛い気持ちばかり」であるところ、いつか「あの時苦労して良かった」と思えると意識するだけでも違ってきます。

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若い頃の苦労に“売る側”が出てきたら要注意

ここまでは若い頃の苦労をポジティブにとらえて解説してきました。

しかしネガティブな役割で使われる典型的なパターンも存在します。

上司による搾取の根拠に使われていないか(ポジショントーク)

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」を都合よく持ち出して若手を使おうとする人間が存在するので注意しましょう。

 

すなわち、それが「お前のため」であると、断りにくい立場の人に仕事を押し付けようとするのです。

 

本当にそれがあなたの経験値になるのであれば話は別。

しかし、多くの場合は上司による搾取の根拠に使われています。

この辺りの見極めはしっかりとするようにしてください。

中高年世代の言い分と現代社会との違いを知る

中高年世代が言う「若い頃の苦労は買ってでもしろ」が間違っていたとしても、当人にとっては正解だった過去があります。

いわゆる日本的経営における代表的な特徴である年功序列。

 

この年功序列においては、若い頃の仕事が雑用やつまらない仕事だったとしても、40代〜50代に報われる日が来る社会でした。

 

ですから、彼らにとっては真実なので、若い世代の社員にも押し付けてくるわけです。

しかし、時代は変わっています。

もし20代〜30代にガマンしたとしても、その先に待っているのは「40代以降をターゲットにしたリストラ」かもしれません。

 

若い人にとっては

  • 今、お金になるのか
  • 今、経験値になるのか

が重視されるのは当然のことでしょう。

セットで使われる最悪のセリフとは?

上司による搾取の根拠として使われる「若い頃の苦労は買ってでもしろ」に加え、セットで使われる最悪のセリフを紹介しましょう。

 

それは「大人になれ」です。

 

このセリフがなぜ使われるのかといえば、反論を許さない姿勢を上司より弱い立場の人に押し付けるためでしょう。

理不尽なことを押し付けながら、反論したり断ったりすることを認めない卑怯な手口は人間として問題があります。

これが蔓延するような職場なら、今後のことを考える必要があるでしょう。

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「今すぐ」ではないが将来的な転職を検討するあなた

会社の中に存在する雑用の類は、若い人が引き受けることが多くあります。

その慣行自体を全否定するつもりはありません。

 

とはいえ

  • 小さな職場で次の新入社員が入ってこない
  • 中高年社員に当事者意識がまったくない

など、ずっとあなたが雑用をし続ける環境では不満も大きくなるでしょう。

 

大事な若い頃の経験の大半が“雑用”では、あなた自身のキャリアにも影響が出てしまう可能性があります。

今すぐは考えていなくても、将来的に転職を検討したい場合はそれなりに準備しておきましょう。

最初のステップとして転職サイトへの登録をおすすめします。

「20代専門の転職」をサポートしてくれる下記リンクから、ぜひ小さな行動を起こしてみてください。

 

 

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」の本質的な意味と“売る側”問題・まとめ

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」の意味を考えてきました。

あなたが直面している苦労は今後の経験値になるのか、よく考えてみるのがおすすめです。

それではまた別の記事でお会いしましょう。

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