「言ったもん負け」「やったもん負け」の文化によって起きること
世の中には「言ったもん負け」又は「やったもん負け」の文化を持った会社が存在します。
不祥事を起こした会社による調査報告書に出てくることもあり、マイナス面が際立った悪習といえるでしょう。
このような文化が染み付いた会社においては、“極力目立たないように立ち回る”のが正解となってしまい、もはやジリ貧まっしぐら。
①よく知られる事例及び、②とある会社で定期的に開かれる「業務改善会議」において、この「言ったもん負け」が表面化することになった事例を紹介します。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
「言ったもん負け」が話題となったニュース
Google検索で「言ったもん負け」と入力すると予測ワードとして「三菱電機」が表示されます。
品質不正問題が相次いで発覚した会社において、「言ったもん負け」の文化がどのようなものか、東洋経済のYouTube動画で解説されています。
「心理的安全性」との関係
「言った者負け」になってしまうと心理的安全性が低い状態だということですhttps://t.co/4y26PgjtFa
☝専門家に詳しく聞きました pic.twitter.com/WEt25D4Oua— NHKニュース (@nhk_news) May 3, 2023
2022年6月のNHK『就活ニュース』にて、『最近よく聞く「心理的安全性」って何?分かりやすく教えて!』と題した特集がありました。
その中でも「言った者負け」(記事内表記)との関係が分かりやすく紹介されています。
「言ったもん負け」が表面化した会議
「言ったもん負け」が表面化した会議について紹介していきます。
最初は活発に意見が出てくる会議だった
ある役員によって、部署ごとに業務改善会議を定期的に開くようお達しがありました。
おそらく、発案は社長であり、それを伝える役割であったと想像しています。
それまでは、様々な問題を抱える職場であったものの、それを伝える機会がない環境にありました。
そのため、定期的な会議開催は面倒な部分もありつつ、ありがたい側面もあったと記憶しています。
ですから、最初のうちは活発に意見が出てくる会議だったのです。
次第に「発言者の仕事が増えるだけ」と誰もが理解した
ただ、意見が出た後に「ではどう改善していくか」となった段階では、ほとんどが“言い出しっぺ”の社員が対応にあたることになりました。
参加者全員が既にキャパいっぱいまで仕事を抱える中、これは大きな負担です。
最後は「当たり障りのない意見が出るだけの会議」となった
意見を言っても結局は自分の負担になるだけと分かったらどうなるでしょう。
冒頭で指摘した通り、“極力目立たないように立ち回る”のが正解となってしまいました。
とはいえ、何も言わずにいるのも「何か発言しろ」と無形のプレッシャーが会議全体に充満しています。
最後は「当たり障りのない意見が出るだけの会議」となってしまいました。
「言ったもん負け」「やったもん負け」の文化によって起きること・まとめ
「言ったもん負け」「やったもん負け」の文化が蔓延する会社においては、極力チャレンジはしない人が多くを占めてしまいます。
それは巡り巡って会社の上層部も困る事態になるはず。
それでも悪習を放置してしまうのは、当事者意識の欠如と言わざるをえません。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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