「自己主張が強い部下」に対して上司はどう向き合うべきか考える

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国家試験の勉強に挫折した“資格崩れ”から立ち直り、経理を筆頭に事務仕事を複数経験した男性。女性の多い職場で立ち回って(?)きました。仕事術・挫折からの復活・その他の分野について、複数のブログを運営中。

あなたが多くの部下を抱えている上司であれば、きっと「自己主張の強い部下」がいることでしょう。

 

大人しい人に囲まれるだけでは物足りない面がある一方、自己主張が強い人の扱いには労力が必要だったりもします。

 

そんな「自己主張が強い部下」に対して、上司はどのように向き合っていくべきでしょうか。

(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)

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「自己主張が強い部下」のパターンと特徴

同じ「自己主張が強い部下」の中でもバックグラウンドにある自信は人それぞれです。

仕事ができる・できないの視点で見ていきましょう。

仕事はできないが自己主張だけが強いパターン

どことなく「生意気な子供」を彷彿とさせる部下がこのパターンです。

あるいは「若気の至り」のフレーズが当てはまることもあるでしょう。

 

まだ「上に反抗することがかっこいい」価値観があり、やはり若い年代に多いのが

仕事はできないが自己主張だけが強い部下

です。

仕事はできる上で自己主張が強いパターン

逆に、ある程度経験と裏打ちされた能力がある部下もいるでしょう。

話を聞いていて「確かに正論ではあるのだけど…」と思わされることも。

 

年齢についても幅広く存在するのが

仕事はできる上で自己主張が強い部下

です。

その日だけ精神状態が不安定で自己主張をしたパターン

上司の2パターンとは別に、その日だけ精神状態が不安定で自己主張をしたパターンも存在します。

誰しも精神状態は一定でいることはできません。

 

普段なら考えられないような的外れの自己主張をすることも時にはあるでしょう。

 

それはお互い様の側面が強く、いちいち気にしていてはキリがありません。

ですので、以下に紹介する対処法の対象外とします。

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「自己主張が強い部下」への対処法

自己主張が強い部下に対しては、相手の特性を見ながら対処していく必要があります。

仕事の能力が伴っていない場合〜様子見・適当にあしらう・放置〜

仕事がまったくできないにもかかわらず、自己主張ばかり目立つ部下がいる場合。

 

このような仕事の能力を伴っていない部下は、往々にしてこのような状況にあります。

  • 仕事ができないため自分がいかにできないかの評価もできていない
  • 厳しい就職活動を乗り越えた自信が過剰なものになってる

 

ですから、近い将来仕事ができるようになり自分の立ち位置が分かるようになる日が来ます。

その時に、かつての発言が“黒歴史”となって自らを苦しめることになるでしょう。

生意気な部下の言動は、ある程度経験者としての余裕を持って対応したいものです。

実力以上の自己主張が目立つ場合〜強めの指導・失敗を経験させる〜

少し実力がついてくると、今度は実力以上の自己主張をする部下の存在が目立ってきます。

自分の周りにある仕事についての経験を積み重ねてのことでしょう。

主張についての正当性はそこそこあるのもこの時期から。

 

ただ、決定的に「仕事の全体像」の視点が欠けていると思わされることも多々あります。

 

与えられた仕事には、最終的に携わる人が社内外に何人も存在します。

 

その辺りの事情を理解させるために

  • ただあしらうだけではなく、部下が「井の中の蛙」にいることを分からせる
  • 責任の重い仕事を与え、失敗を経験させる

といったアプローチが有効になってきます。

 

いわば「天狗の鼻を折る」行為が該当しますね。

真剣に仕事をしているのが分かる場合〜理解を示し対話を進める〜

ある程度仕事をする能力があり、その上で自己主張をしている場合。

自己主張の中に真剣に仕事をしている姿勢を見てとることができることがあります。

 

そのような状況であれば、主張の正当性に応じて理解を示して対話を進めることをおすすめします。

 

すぐには実現できないが言っていることは分かるような場合、最低限共感する姿勢は欠かせないでしょう。

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強く指導をして部下から嫌われるのが怖い? 〜「課題の分離」を理解する〜

強く指導することに対して抵抗を持っているため、どうしても弱腰の指導になってしまう上司がいます。

一般的な評価として「優しい」反面、単に「嫌われるのが怖い」側面もあるでしょう。

そんな時に役立つのが、近年ブームにもなったアドラー心理学の考え方です。

ここで紹介する概念は「課題の分離」。

 

「課題の分離」を今回の例に当てはめて説明すると以下のような内容になります。

  • あなたが強く指導することについて、その事実がある
  • その指導に対して部下がどう感じるかは上司であるあなたのコントールの範囲外である

相手からどう思われるのかは、もはやあなたの手から離れており、どうにもならないものなのです。

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「自己主張が強い部下」に対して上司はどう向き合うべきか考える・まとめ

まとめ

●「自己主張が強い部下」のパターンと特徴

  • 仕事はできないが自己主張だけが強いパターン
  • 仕事はできる上で自己主張が強いパターン
  • その日だけ精神状態が不安定で自己主張をしたパターン

●「自己主張が強い部下」への対処法

  • 仕事の能力が伴っていない場合→様子見・適当にあしらう・放置
  • 実力以上の自己主張が目立つ場合→強めの指導・失敗を経験させる
  • 真剣に仕事をしているのが分かる場合→理解を示し対話を進める

自己主張が強い部下の特徴と対処法をお伝えしきました。

 

ただ押さえつけるわけではなく、逆にご機嫌取りをするわけでもない難しい調整を日々行っている上司の方々にとって有益な内容になっていれば嬉しいです。

 

なお、総論として仕事のできない部下・後輩に対してストレスを感じている際の考え方をまとめています。

セットで読むことで、より深い理解に役立てていただければと思います。

 

それではまた別の記事でお会いしましょう。

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