「風邪でも休めない」社会は続くのか? “外圧”に期待せざるを得ない理由

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国家試験の勉強に挫折した“資格崩れ”から立ち直り、経理を筆頭に事務仕事を複数経験した男性。女性の多い職場で立ち回って(?)きました。仕事術・挫折からの復活・その他の分野について、複数のブログを運営中。

季節の変わり目など、人が体調を崩しやすい時期に「風邪でも休めない」ことが話題になることがあります。

 

コロナ禍の影響なのか、今は変わっているものの、長い間「風邪でも、ぜったいに休めないあなたへ。」なる恐怖しかないキャッチコピーが使われていた風邪薬もありました。

 

この話題については、これからの時代変わっていくかもしれない“外圧”と、それでも難しい事情の狭間で揺れ動く時代となっています。

 

この辺りを考察していきましょう。

(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)

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昔ながらの「風邪でも休めない」社会と根性論

長い間、“ニッポン企業”においては「風邪でも休めない」風潮が強い時代が続きました。

 

根拠として、風邪で休むことは

  • 自己管理が甘い
  • 体調管理がなっていない

のだから、休むのが悪いことであると出社し続ける勢力が幅を利かせていたことにあります。

 

一方で、ただの風邪なら休めないがインフルエンザなら仕方ないとった謎の理屈も存在していたりします。

しかし、本当に風邪で休むことは悪なのでしょうか。

 

人はそれぞれの環境で生活し、それぞれの事情を抱えています。

 

具体的には

  • どうしても体調を崩しやすい
  • 家庭の事情で土日も体調管理とはいかない

など、様々。

 

会社は組織なのですから、誰かが働くことのできない時に他の人がフォローできる体制こそ存在意義があります。

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「風邪でも休めない」根性論と皆勤賞との関係

「風邪でも休めない」根性論の根底に皆勤賞との関係を指摘されることがあります。

皆勤賞は、学生時代「1日も休まなかったことに対して表彰される」ものでした。

 

すなわち、直接的にはそう言わないまでも「休むことは悪いこと」の前提があるわけです。

 

子供の頃から自分や他の誰かが表彰されているわけですから、行動規範として“洗脳”されてしまうのは仕方ないことです。

ある意味、学校は「社畜養成機関」であるネット上の指摘も納得できるものがありますね。

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「風邪でも休めない」社会が変わるかもしれない“外圧”としてのウイルス

しかし、いわゆる「ウィズコロナ」「アフターコロナ」の時代、「風邪でも休めない」社会が急速に変わる兆しを見せています。

その要因と流れを見ていきましょう。

「みんな頑張っているのだから」の呪い

近年は変化の兆しもあるものの、今でも「みんな頑張っているのだから」と同調圧力を受ける職場があります。

しかも、その頑張りは「生きている時間のほとんどを仕事に捧げることができる健康な男性」を念頭に置いていることが多いですね。

前提が“高度成長期のニッポン企業”の時代錯誤。

様々な事情を抱えた人がいる中で、さすがに現実的とはいえません。

「風邪を引いたらみんな休んでいるのだから」に変わる可能性

様々な要因によって、時代は変わってきました。

今後、社会からの圧力や会社からの圧力は「風邪を引いたらみんな休んでいるのだから」に変わる可能性もあるでしょう。

ウイルスを撒き散らしながら「這ってでも出社する」のはきっと時代遅れになっていきます。

「何かあれば社会的な批判を浴びるかもしれない」外圧

特定の場所でウイルスが広がってしまうこと、すわなち集団感染としての「クラスター」の概念は一般に知られるようになりました。

万が一職場でクラスターが起きてしまった場合、近隣への影響やマスコミ報道など、どのような事態になるか分かりません。

 

「体調不良者を強制的に出社させていた事実が発覚」など、状況によっては社会的な批判を浴びる事態にもなりかねません。

 

会社上層部の意識にもよりますが、このような“外圧”をある意味正しく恐れ、休むべき人を休ませる方向性になってもおかしくはないでしょう。

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「風邪でも休めない」が続いてしまうパターン3つ

ここまで指摘した社会の変化があっても、「風邪でも休めない」が続いてしまう背景はどのようなものでしょうか。

3点紹介していきます。

休んだ時の代わりがいないため一度休むと辛くなる

世の中の多くの会社は、人員に余裕がないまま日々の仕事をこなしています。

自分が風邪を引いても誰かがフォローしてくれるのが分かっていれば、安心して休むことができるでしょう。

しかし、なかなかそうもいかず、休み明けに苦労することが目に見えているとそうもいきません。

多少無理をしてでも、「自分が会社に行かなければ」と思ってしまうのはありがちなことです。

上司からの「這ってでも出社しろ」の圧力がある

昔ながらの「風邪を引くのは気合が足りないから」「休むことができるのは家族の葬儀だけ」といった狂った価値観にまみれた上司が幅を利かせている場合。

 

体調が悪いことくらいでは「這ってでも出社しろ」と圧力をかけられてしまいます。

 

これが当たり前になってくると、自ら這ってでも出社するマインドにされてしまい、風邪でも休めなくなります。

休むとその分給料が減ってしまう非正規雇用

上記の内容とは異なり、非正規雇用者特有の事情があります。

 

それは「時給制のため、休むとその分給料が減ってしまう」ことです。

 

特に非正規雇用者はギリギリの生活をしている場合もあり、まさに死活問題といえるでしょう。

そうなると、お金の問題から風邪でも休めない悪循環に陥るのが目に見えています。

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「風邪でも休めない」を終わらせるために粘り強く行動する

風邪でも休めない状況を終わらせるための特効薬は存在しません。

少々の“苦言”はスルー・ひどい場合は対処依頼

人から言われる不快な言動すべてに反応していてはキリがありません。

 

年に一回の体調不良に対してちょっと言われた、程度ならスルーしましょう。

 

「いやいや、そんなものではない」となるレベルで色々なことを言われるようなら、ハラスメントとして対処を依頼することも考えられます。

 

上位者への相談や社内のコンプライアンス窓口など、できることを検討しましょう。

転職サイトへの登録と地道な転職活動

特に小規模の会社で、昔ながらの気質がアップデートできていない職場の場合。

異論を唱える人が“ちょっと変わった人”扱いされてしまうことがあります。

そのような会社で奮闘し、あなたが改革をするのも一つのやり方でしょう。

しかし、それはかなり労力が必要になります。

本来の仕事でもないでしょう。

よほどその会社に在籍することがメリットになる事情がなければ、もっと労働者のことを考えた環境に移るのがベター。

この後の身の振りを考えるべきです。

「風邪でも休めない」社会は続くのか? “外圧”に期待せざるを得ない理由・まとめ

「風邪でも休めない」社会とこれからについて考えてきました。

2020年代は、コロナ禍を境に社会が変わっていく時代であり、これに立ち会っている真っ只中なのかもしれません。

いずれにしろ、無理をしなければ生きていけない時代は終わってほしいものです。

それではまた別の記事でお会いしましょう。

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