「お前のためを思って」言われたことを信頼できない理由
小さい頃は親から、学生時代は教師、そして社会人になってからは上司などからのセリフで「お前のためを思って」と言われることがあります。
中には素直に聞き入れる人もいるでしょうが、多くの場合マイナスの感情を抱くセリフです。
言う側・言われる側それぞれについて考察していきましょう。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
「お前のためを思って」と言う側の問題点
まずは「お前のためを思って」と言う側のお話です。
前提として、言う側としては「本気で相手のためになると考えている」ことが挙げられます。
ですから、もし自分が言われたらどう感じるかなど微塵も思っていない可能性が高いことを考慮にいれておいてください。
発言に予防線を張る行為
「どんなに厳しいことを言っても、これは“お前のため”なのだから」と予防線を張る。
これが真っ先に挙げられる内容です。
あたかも免罪符のように使い、念押しをする行為といえます。
相手に嫌われたくない心理
人に何かを言う行為には、常に嫌われる可能性が付きまといます。
それでも何か物申してやりたい。
そんな時に使われるのが「お前のためを思って」です。
嫌われる覚悟がないと思われても仕方ないでしょう。
とにかく相手を従わせたい
どのような主張であっても、とにかく相手を従わせたい。
そんな時に便利な言葉としても使われます。
本当は立場上のエゴであっても、お構いなしなのです。
「お前のためを思って」と言われた側の感情
「お前のためを思って」と言われた側の感情を紹介します。
単に不快感を感じる
「お前のためを思って」と言われた側はシンプルに不快感を覚えます。
言われた側も人間ですから、何を分かっているんだと、イラッとするのは自然な感情でしょう。
余計なお世話
「お前のためを思って」と言われたら、そう思っているのなら黙っていてくれ、と反射的に感じます。
要するに、余計なお世話です。
正論だったとしてもチャラにするインパクト
「お前のためを思って」言われたことについて、内容自体は正論である可能性もあります。
それでも、人間は感情を持っている生き物であり、感情に引っ張られることも多々あるでしょう。
そのため、せっかくの正論であっても台無しになるほどのインパクトをこのフレーズは持っています。
「お前のためを思って」と言われた時の考え方・対処法
言われた側として「特に気にならない」のであればいいのですが、そうは思わないからこのページにたどり着いたはずです。
「お前のためを思って」と言われた時の考え方や対処法を考えていきましょう。
「お前のためを思って」は基本的に受け取らない
ここまで紹介してきたように、「お前のためを思って」は受け手側にとっての正当性はありません。
基本的には受け取らないようにするのがおすすめです。
信頼できる人が口を滑らせた場合は受け入れてもOK
とはいえ、例外もあります。
日常の人間関係の中で信頼できる人であった場合。
本当にあなたのためを思って有益なアドバイスをしてくれることがあります。
その上で、「口を滑らせて」「思わず勢いで」言ってしまったくらいなら、受け入れてもいいでしょう。
ただ、これはあくまでも条件付きの内容です。
すなわち、「お前のためを思って」が繰り返されるようなら話は別。
そもそもの信頼関係にも影響してきます。
言われたことが実現しても「それもまた人生」
例えば有名人の結婚の話題に関して。
報道が出た際に「〇〇はやめておけ」「ぜったい浮気されて別れる」といったコメントがネットに溢れることがあります。
そして、数年後にはそれが現実になって離婚報道が出る、といったことも。
そのレベルで「お前のためを思って」言われたことであれば、それが実現した時に「言わんこっちゃない」となるかもしれません。
しかし、それもまた経験であり、人生です。
「お前のためを思って」言われ、それがほぼ確実な未来だったとしても、言われるがままにする必要はありません。
「お前のためを思って」関連論点
このフレーズにまつわる関連論点を紹介します。
もし状況に合うものがありましたら、そちらもご覧ください。
「怒る」と「お前のためを思って」の最悪コンボ
理不尽に怒っておきながらの「お前のためを思って」は、言われる側として最悪です。
ただ、中には「怒る」「叱る」がよく分からないケースもあります。
恩着せがましい人の特徴と対処法
「お前のためを思って」何かをする行為に対しては、たいてい恩着せがましいと感じるものです。
恩着せがましい人のターゲットになってしまった際の対処法をこの機会に理解していただき、より良い精神の安定に役立ててください。
「お前のためを思って」言われたことを信頼できない理由・まとめ
まとめ
●「お前のためを思って」と言う側の問題点
- 発言に予防線を張る行為
- 相手に嫌われたくない心理
- とにかく相手を従わせたい
●「お前のためを思って」と言われた側の感情
- 単に不快感を感じる
- 余計なお世話
- 正論だったとしてもチャラにするインパクト
●「お前のためを思って」と言われた時の考え方・対処法
- 「お前のためを思って」は基本的に受け取らない
- 信頼できる人が口を滑らせた場合は受け入れてもOK
- 言われたことが実現しても「それもまた人生」
「お前のためを思って」言われたことを信頼できない理由と対処法をお伝えしました。
基本的には受け取る必要がない卑怯なセリフであるので、それを念頭にスルーしてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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