大戸屋の「ブラック批判」よりユーザーに影響する改悪とは?
2019年12月10日にテレビ東京で放送された「ガイアの夜明け」は、大きな反響を呼びました。
ただし悪い意味で。
大戸屋の働き方改革に注目するも、高圧的な社長を筆頭にその“ブラック”ぶりが明らかになったのです。
美味しさの裏側
「密着に見せかけた告発の回」ガイアの夜明け、大戸屋密着に「完全なるブラック、パワハラ」「久々に恐ろしい番組を見た」の声https://t.co/HTTLEOT355#ガイアの夜明け #大戸屋 pic.twitter.com/ROp9n8TSld
— ねとらぼ (@itm_nlab) December 11, 2019
目次
「ガイアの夜明け」の反響まとめ
「ガイアの夜明け」の放送により明らかになったのは以下の内容です。
「働く環境と結果責任を店長に押し付け恫喝まがいの叱責をする社長」
おそらくはあちこちの飲食業でありがちなことではあるのでしょう。
ただ、これを“正しいこと”として視聴者に見せることができる姿勢は、やはり根本から見直す必要がある部分です。
少しでも後ろめたいのであれば、その部分は放送しないでしょうから。
大戸屋の改悪サービス
大戸屋には各種のサービスにより、一定の要件で特典を使うことができました。
しかし、それらはいずれもお得感がなくなっています。
大戸屋の看板メニュー・定番メニュー
大々的に「リニューアル」を謳ってのメニュー改編によって、看板メニューである「大戸屋ランチ」が姿を消してしまいました。
その後さすがに危機感を持ったようで復活したものの、その他にも消えた定番メニューがあります。
「大戸屋に行ったら必ずこれ」と決めている客の中には行くのをやめた人もいるでしょう。
大戸屋アンケート特典の変更
大戸屋のアンケートは、それまでの紙に書く方式からQRコードを読み込んでのWeb回答方式になりました。
それだけならいいのですが、特典の内容についてグレードが下がっています。
「好きな定食を頼める食事券2枚」から「500円の割引クーポン」への変更。
定食が1,000円前後であると考えれば、4分の1になってしまったことになります。
大戸屋ポイントカードの廃止(他のポイントへの変更)
以前は15個スタンプを貯めることで定食が一回無料になるポイントカードがありました。
代わりのポイントについては迷走している感があり、やはりシンプルな仕組みではありません。
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替えがきく飲食業(コンビニとの違い)
近年はコンプライアンス重視の考え方から、その違反について多くの報道を目にすることが増えました。
程度によっては客足が遠のいたり株価にまで影響することもあります。
しかし結局のところ、人は自分の都合が優先です。
例えばコンビニ業界で問題が起こっても、自宅近くや職場近くのコンビニに行くのをやめることはないでしょう。
一方で大戸屋のような飲食業は、代替する選択肢がたくさんあります。
しかも「行くたびにあのブラック社長の利益になる」と連想することから、無理矢理でも行かない決定をすることすらあるでしょう。
大戸屋の「ブラック批判」よりユーザーに影響する改悪とは?・まとめ
ここまでユーザー目線による大戸屋のサービス改悪と有価証券報告書からの読み解きを解説しました。
とはいえ大戸屋はバランスのとれた定食を提供してくれるトップランナーです。
巻き返しに期待しています。
それではまた別の記事でお会いしましょう。