成長しない部下・後輩に対して上司・先輩が行うべきこと/回避すべきこと
上司が持つ悩みの代表的なものとして「成長しない部下」「成長しない後輩」の問題があります。
この悩みに対して
- 上司・先輩が行うべきこと
- 上司・先輩が回避すべきこと
を考えていきましょう。
「良かれと思ってやったことが逆効果」にならないよう注意したいところです。
なお、これ以降は見出し部分以外は基本的に「上司」「部下」の表記で統一していますので、「先輩」「後輩」の関係である場合は読み替えていただければと思います。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
成長しない部下・後輩に対して上司・先輩が行うべきこと
まずは上司が行うべきことを紹介していきます。
当たり前に思えることでも、不満や不安を持った中ではおろそかになりがちです。
部下の長所・得意なことにフォーカスする
成長しない部下を見ながらであっても、ぜひ部下の長所・得意なこと(以下「長所」)にフォーカスしてください。
人は、つい「できないこと」に注目してしまいがちです。
そんな中、部下の立場からすれば長所を見てもらえる上司がいるのは心強いものです。
信頼関係があれば成長していない部分の指導があっても、真摯に受け入れてくれるでしょう。
部下の成長プロセスは人それぞれだと認識して施策を打つ
最短で成長し、同僚より大きな成果を出してきた上司がマネジメントで失敗することがあります。
それは「部下の成長プロセスは人それぞれ」と認識できないこと。
大器晩成型の部下がいても、そのそうな人を早く見限ってしまうことがあります。
時には苛立ってしまうこともあるでしょう。
それでも「部下の成長プロセスは人それぞれ」と認識して施策を打ってください。
成長が周りより遅い人は、高い割合で自覚しています。
もしかすると、引け目を感じているかもしれません。
それでも見捨てずに成長を促してくれた上司のことは、たとえ感謝の言葉にはしなくても、ありがたい存在だと思っているはずです。
実施可能な施策例
準備中
成長しない部下・後輩に対して上司・先輩が回避すべきこと
視点を変えて、成長しない部下を前に上司が回避すべきことを紹介します。
ついついやってしまいがちな内容ですので、ぜひチェックしてください。
部下の短所・欠点にばかりフォーカスすること
人の短所や欠点(以下「短所」)を見つけるのは簡単にできるものです。
それが普段から仕事を見ている部下であればなおさら。
一度、短所にフォーカスしてしまうと、なかなか評価を改めないこともあるでしょう。
しかし、逆に短所がまったくない人などいるのでしょうか。
ある程度は短所も許容して部下の成長を促したり見守ったりする必要があります。
もっといえば、上司から見て短所と感じていることは、別の仕事をする際に圧倒的な強みとなることすらあるのです。
働いている人全員が「成長したいと考えている」認識
厳しい出世競争を勝ち抜き、望んでいたポジションをつかみ取った人からは信じられないであろう事実があります。
それは
働いている人全員が「成長したいと考えている」認識
は間違いだということです。
すなわち
- 仕事を頑張って成長しても給料にはどうせ反映されない
- 成長の先にある出世は責任が重くなるだけ
といったマイナスイメージから、現状維持を望み、日々の仕事はそこそこでやっていきたい人も増えてきました。
上司から見ると成長しない部下を見てもどかしく感じていても、当人からすればそれこそが望む結果なのですね。
「もっと自分は部下に恵まれるべき人間だ」と考えること
部下の多くが成長していないように見えてくると、被害者意識が出てくるかもしれません。
行き着く先として
もっと自分は部下に恵まれるべき人間だ
と考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、会社にいる人の多くはその会社のレベルに見合った人材です。
もっといえば、上司にもそのレベルに見合った人が部下につくことになります。
部下に恵まれることを望むよりは、今いる部下とどう向き合うかを考えるのが現実的な対応となるでしょう。
それでも「自分は部下に恵まれない」と感じる時は転職して試すしかない
ここまで読んでいただいて、不快に思われたかもしれません。
「事情を知らないからレベルに見合った人材なんて言えるんだ。本当に自分は部下に恵まれていない」と。
そんな時は、今いる会社ではなく新天地で活躍を目指したほうがキャリアの上で幸せでしょう。
エグゼクティブ向けの転職サイト・エージェントを利用して、あなたにとって正当な評価を得られるよう行動してみてはいかがでしょうか。
成長しない部下・後輩に対して上司・先輩が行うべきこと/回避すべきこと・まとめ
まとめ
●成長しない部下に対して上司が行うべきこと
- 部下の長所・得意なことにフォーカスする
- 部下の成長プロセスは人それぞれだと認識して施策を打つ
●成長しない部下・後輩に対して上司・先輩が回避すべきこと
- 部下の短所・欠点にばかりフォーカスすること
- 働いている人全員が「成長したいと考えている」認識
- 「もっと自分は部下に恵まれるべき人間だ」と考えること
●それでも「自分は部下に恵まれない」と感じる時は転職して試すしかない
成長しない部下・後輩に対して上司・先輩が行うべきこと/回避すべきことをそれぞれ紹介してきました。
仕事ができる人であるほど、人を見て「なぜこんなこともできないのだろう? 」と感じてしまいがちです。
しかし、世の中には多様な人がいます。
一番苦しんでいるのは本人かもしれませんし、場合によっては助けを求められることもあるでしょう。
そんな時に寄り添ってあげられるよう、かつ余計なことはしないよう部下との関係を築いていきたいものです。
なお、部下・後輩に成長に関わる総論として「仕事のできない部下に対するストレス」の話題を取り扱っています。
少し違った視点から、理解を深めていただければと思います。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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