「逃げの転職」に対する後ろめたさを解消しよう|「甘え・癖になる」は無視

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国家試験の勉強に挫折した“資格崩れ”から立ち直り、経理を筆頭に事務仕事を複数経験した男性。女性の多い職場で立ち回って(?)きました。仕事術・挫折からの復活・その他の分野について、複数のブログを運営中。

かつての日本は「終身雇用制度」に代表されるように、一つの会社で定年まで勤めるのが美徳であり当たり前のことでした。

 

今でこそ、そこまで強固な価値観が社会全体にあるわけではなものの、「逃げの転職」という表現は見聞きすることがあります。

 

転職時にこのフレーズが頭をよぎって、後ろめたさを感じることがあるかもしれません。

  • 転職はしたい
  • でも、「逃げなのではないか? 」

この綱引きのような状態に決着をつけるべく、今回は転職をするあなたを後押しする文章をお届けします。

(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)

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転職は「逃げ」でもいい・逃げてもいい

そもそも「逃げの転職」と感じる理由はどこにあるのでしょうか。

それは、今の勤め先を辞める理由について「この程度の理由でいいのだろうか? 」と考えていることです。

 

具体的には

  • 人間関係は辛いけれど、本当は何とかできることではなかったか
  • 今の仕事がつまらないなんて贅沢な悩みなのではないか

といったことが挙げられます。

 

しかし、ここで知っておいて欲しいのは

「逃げの転職」ではない転職、言うなれば「攻めの転職」

などという概念があるのか? という点。

 

自分の望むキャリアを実現するために「本当にやりたいことをする」のは好意的に受け止められます。

ただ、いじわるな視点で突き詰めてしまえば、そのために会社を辞めることもすべて「逃げ」になってしまうわけです。

人間関係についても、転職理由の第1位に君臨するもの。

どんなに「攻めの転職」と強がったところで、「まったく人間関係に不満がない状態で転職しました」と言い切れる人がどれほどいるでしょうか。

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転職理由を「甘え」・行動が「癖になる」と言われても

上司をはじめ、周りからの批判が怖くて一歩が踏み出せない人もいるでしょう。

既に転職した人が身近にいる場合、その時の風当たりの強さから躊躇するのも分かります。

しかし、彼らが「逃げの転職」について色々と言ってくることについても、一定のパターンがあります。

会社の上司による「甘え」「癖になる」のロジック

一番特徴的なのは、転職について批判する本人は転職した経験がないことです。

 

転職が当たり前になった現代では、「優秀だから出世したわけではなく、周りがいなくなったから出世した」人が少なからず存在します。

いわば転職を肯定的に捉える人ほど社内にはいないという状況です。

それならば、転職を否定的に捉えることも自然ですよね。

 

あるいは、会社の評価方法として部下の定着度が指標に入っているようであれば、

上司自身の評価を気にして転職しようとする人を攻撃する

といった理不尽なパターンも。

 

転職を「甘え」と捉えるのも意味不明なロジックで、むしろ冒険する選択だといえます。

次に、転職が「癖になる」ことについて。

 

これについては

  • みんなガマンしている
  • この程度でダメなのなら他社に行ってもやっていけない
  • 結果を出してからにしろ

などが定番のフレーズです。

 

しかし、個人の辛さは他人には分かりません。

他社に行ってやっていけるかいけないかも、言うなれば「本人にすら分からない」ことです。

結果を出すことについても、上司の求める結果を出したから「じゃあ、転職してもいいよ」と許可をもらう話でもありませんね。

転職をネガティブに捉えることへの反論

北野唯我さんによる『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』の中で、印象的なフレーズがあったのでここで紹介します。

転職が悪だというのは、新たな選択肢を手にいれる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳にすぎない。

先ほど「転職について批判する本人は転職した経験がない」と書きました。

まさに“ポジショントーク”の典型のようなもので、転職をする人が真に受ける必要がないのは明白です。

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一番大事なのは自分の人生とキャリア

結局のところ、一番大事なのは自分の人生とキャリアです。

 

以前、「逃げの転職」に関する記事を読んでいて、「許される逃げ」「許されない逃げ」なるフレーズが目に飛び込んできたことがありました。

しかし、「逃げの転職」が許されるか許されないかなど人に決められるものではありません。

あくまでも個人の事情は転職先の人事や管理職といった人が採用時に判断すれば良いわけで、何も知らない第三者から許可を得る必要などないわけけです。

あるいは、転職を実現するために「甘え」を許さない人からすれば発狂ものの行動が必要になることもあります。

  • いったん実家に帰る
  • 次の転職先が見つかっていない状態で会社を辞める

などが挙げられます。

もしかすると、転職を考えている本人も後ろめたさを感じているかもしれません。

 

とはいえ、人生の中で「逃げ道」を持っておくのは必要なこと。

 

今の会社にしがみつくあまり深刻なうつ病になってしまったり、最悪の選択をしてしまっては取り返しがつきません。

「甘え」と断罪する人たちはあなたの人生に責任など取らないのです。

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転職は自分が選択すること・結果がどうなっても受け入れる覚悟を

ここまでは「逃げの転職」を批判してくる人にフォーカスしてその無意味さをお伝えしてきました。

それでも不安に思ってしまうのであれば、今度はあなた自身に目を向ける必要があります。

 

これについてはカンタンで、結局のところ

転職における失敗が怖い

ことがすべてでしょう。

 

この恐怖に対しての処方箋はこの視点です。

  • 信頼できる人からアドバイスをもらったとしても、あくまでも自分で選択した転職にすること
  • 覚悟を決める時に覚悟することで、結果がどうなってもそれを受け入れること

「完璧な会社」など存在しない以上、ある条件は良くなったが実はマイナスの部分もあるのは当然のことです。

すべてが満足でないといけないのであれば、残念ながらそれこそ「どこに行ってもやっていけない」ことになってしまうでしょう。

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「逃げの転職」に対する後ろめたさを解消する・まとめ

「逃げの転職」について、転職をするあなたを後押しする視点から考え方を紹介してきました。

完全な「攻めの転職」などないのですから、あなた自身を第一に考えて慎重かつ大胆に行動することが転職成功への道となります。

それではまた別の記事でお会いしましょう。

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