「70歳定年時代」に起こりそうなことを全力でまとめてみた
高齢化社会を象徴するようなニュースがありました。
政府が「働ける年齢70歳に延長」を検討とのことです。
インターネット上では
- 「働ける年齢」ではなくて「働かせる年齢」だろ
- 年金支給の年齢がまた上がる(自分たちはもうムリだな)
- そのうち「死ぬまで働け」になる
などの声が挙がっています。
今後、70歳定年が実現したとして何が起こるのでしょうか?
今回の報道を受け、様々な定年間際の人を見ての印象とすり合わせながら妄想してみようと思います。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
「70歳定年時代」に起こりそうなこと
尊敬される50〜60歳代・軽蔑される50〜60歳代の両方を会社組織で見てきました。
そんな立場から予想する、「70歳定年時代」に起こりそうなことは以下の通りです。
- 「やりたいこと」がある人は早期に退職
- 尊敬される人は早期に退職or転職
- 会社内でのみ通用する権威・権力を振りかざしたい人は残留
それぞれ見ていきましょう。
「やりたいこと」がある人は早期に退職
世間では、定年後に何をしたら良いのか分からず一気に老け込んでしまう人の話題を見聞きします。
しかし、そんなことは絶対にないであろう人もいるわけです。
「退職後は〇〇や△△をしたい」とキラキラと目を輝かせながら語る人と仕事をしたことがあります。
「ここまでウッキウキで話をされると清々しいよ」と、当時同僚と話をしていました。
内容がはっきりしているので、退職前からできる行動は既に始めていることに“本気度”を感じましたね。
このような人が、70歳あるいはもっと先まで働きながら時期を待つでしょうか?
あと10〜15年間という期間は、人生が変化する可能性があります。
もしかすると、体力がガタッと落ちたり病気になってしまう人もいるかもしれません。
それならば、「まだまだ元気な時期に辞めてしまおう」と考える人が増えてきます。
尊敬される人は早期に退職or転職
これまで会社で見てきた尊敬される人は、以下のような特徴を持っている人ばかりでした。
- 自分と他人が輝くことに注力
- 自分自身の適性を把握
- “お声”がかかる
仮に、「ここはもう居場所ではないな」と感じれば、活躍の場を求めて出て行きます。
周りは驚きますし、慕われているので衝撃が走ります。
とはいえ、当人や周りからすると一番美しく去る姿なのかもしれません。
会社内でのみ通用する権威・権力を振りかざしたい人は残留
残念ながら、世の中には威張ることだけに生き甲斐を感じている人もいます。
特に、会社内での地位はある一方、家庭内で尊敬されない人は(少なくとも表面上は従う人ばかりで)会社内での居心地もいいでしょう。
そうなれば、後ろ倒しになった定年までしがみつくのが既定路線です。
もしかすると、若年層が愛想を尽かして大量退職なんてこともあるかもしれません。
働く意欲と能力がある人だけ働いてほしい
残念ながら、人は加齢によって失われていく能力があります。
以前はできたことも、だんだんとできなくなることもあるでしょう。
そんな時、周りの若手がフォローすることにエネルギーを使うのなら、双方にとって不幸なことです。
せめて、権力を振りかざすためではなく、働く意欲と能力がある人に残ってほしい。
それならば、適材適所で活躍をしてもらえるポジションがきっとあるでしょう。
それではまた別の記事でお会いしましょう。