「人生後悔ばかり」でリセットボタンを押したい時の考え方
あなたは普段の生活の中で
自分の人生は後悔ばかりだなぁ
と感じることはありませんか?
わたしも、ふとした時に過去の選択や行動について後悔の念にかられることがあります。
メンタルが落ちている時は「もう何もかも投げ出してしまいたい」と思うことも。
とはいえ、このような感情ばかりでは苦しくなるだけなので、“先人”に学ぶことを続けながら改善を図ってみました。
結果、これから紹介する考え方によって立ち直りを図ることができたんですね。
有名な言葉として「後悔先に立たず」という言葉がありますが、その内容を超越することも可能です。
ぜひ最後までお付き合いください。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
誰もが人生に後悔している・あなただけではない
メンタルが落ちた状態でいる時は「みんな楽しく生きている」「人生に後悔しているのは自分だけ」と感じてしまうかもしれません。
しかし程度の差こそあれ誰もが人生に後悔しています。
「完璧な人生」など存在しませんし、悩みに縁などないように見える有名人が突然命を絶つことがあるように、外からは人の苦しみなど分からないものです。
その理由として代表的なものをまとめると、次のような内容になります。
年齢を重ねると多くの選択肢が見えてくるので当時の選択が恨めしくなる
人は年齢を重ねると「実はこんな選択肢があった」という事実が分かり、視野の広がりに気づくことになります。
今まで周りの家族や教師、友人知人は誰も教えてくれなかった選択肢です。
しかし、過去に戻った状態でその選択肢を選ぶことはできません。
すると、なお一層
- これを選んでいたらきっとうまくいったのに
- もっといい人生になるはずだったのに
という後悔の念が出てきます。
「やらなかった後悔」が「やった後悔」よりはるかに大きい
人生は「やったこと」について何らかのリアクションが返ってくるようにできています。
しかし、「やらなかったこと」については何のリアクションもなく、どうなっていたかは永遠に分かりません。
好きな人に対する告白はその最たるものですよね。
あの時に告白していたらどうなっていたのだろう?
という問いは、結局自分一人で答えが出るものではなく、後悔が大きくなりがちです。
さらに、恋愛の分野に限らず人の行動量は無限ではありませんから、その他の分野でも同じことが起こって後悔してしまうのがやっかいなところです。
「隣の芝生は青い」感情に囚われる
多くの日本人は、10代から20代の前半にかけて学校で生活をします。
教育の傾向としては協調性重視。
「みんな一緒」であることに重きが置かれます。
しかし、そのマインドで20代30代と年齢を重ねる中でふと周りを見渡すと“洗脳”から解けた人たちが楽しそうに生きているのが目に入るようになります。
昔から言われるように
隣の芝生は青い
のは人が持っている感覚としてありがちなもの。
「なんでこんなに平凡な人生なんだろう」と考えるのは、年齢を重ねるごとに大きなってしまいがちです。
終わってから出てくる「もっとできたかも」の感覚
何かのチャレンジをした結果に対して、後になってから「もっとできたかも」とふと頭をよぎることがあります。
スケールとしては小さいかもしれませんが、わたしが中学校のマラソン大会で経験したことを例にしますね。
中学2年生の時の、およそ140名の男子生徒による「30位までが入賞」というマラソン大会です。
前年の結果を踏まえて練習を積み重ね、入賞経験者の友人についていく作戦で臨みました。
しかし、最後の最後で数人に抜かれ結果は「31位」。
とても悔しい思いをしましたし、「もっとがんばれば入賞できたかも」と感じることもありました。
それでも、その時は非常に苦しい中で懸命に走ったんですね。
結果は残念なものでしたが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」状態になってからだから何とでも言えるのです。
後悔ばかりの人生から立ち直るには?
過去の後悔について、現実的な対応策をお伝えしていきます。
残念ながら「後悔を完璧に消す」というのは難しいでしょう。
あるのは「後悔といかに折り合うか」という視点です。
後悔した選択も「あの時なりのベストだった」と知る
今思えば色々と思うところがある選択も、その当時としては良いものでした。そもそも他の選択肢が見えていなかったこともあれば、環境が許さなかったこともあったでしょう。
それを認識することで、身動きが取れなくなるような辛い感情とお別れすることができます。
選択そのものもそうですし、すでに触れたように「もっとできたかも」という感情にも囚われすぎないようにしましょう。
やったプロセスを認めてあげる・「結果にコミット」しすぎない
特に「やった後悔」に関してはこの考え方が有効です。
何かに挑戦した時に
- お金を失ってしまった
- 失敗に終わり、多くの時間をムダにした
- 人間関係が悪化した
- 人からバカにされた
と感じてしまう結果が出ることがあります。
しかし、挑戦をして何らかの結果が出たことには変わりありません。
近年は「結果にコミット」という言葉がもてはやされるようになった弊害として、「いい結果」「求めた結果」が出ない怖れがどんどん大きくなっています。
もちろん、このような結果が出るに越したことはありませんが、もう少しプロセスにも目を向けて行動したことを認めてあげるのが賢いあり方です。
仮に、あまりの恐怖からチャレンジできなかったのであれば、今度は「やらなかった後悔」に苦しむことになるのですから。
これからの人生を良くする「リセットボタン」を押す選択を
ここまでは、過去の後悔について、どう折り合いをつけていくのかというお話でした。
それでも人生はまだ続きます。
今後の人生について、「後悔ゼロ」とまではいかなくても「おおむね納得」と胸を張ることができるようにできると、人生の質が劇的に向上します。
ここでの「リセットボタン」の意味は後悔ばかりの人生からオサラバするためのボタンと理解してください。
断じて人生のすべてをあきらめたり投げ出したりする意味ではありません。
後悔の種類を知り「後悔先に立たず」をひっくり返す
人がどのようなことで後悔するのかは、おおむね傾向が判明しています。
インターネットで調べてもいいですし、書籍を頼りにしてもいいでしょう。
それを教えてくれるのは死に直面した“先人”たち。
その内容を事前に知っておくことで、「後悔先に立たず」をひっくり返したいわば「後悔を先に立たす」勢いで生きてみましょう。
後で紹介するダルビッシュ有さんの考え方は、まさにそれを体現しているものといえます。
できるだけ若い時期から意識できれば最高ですね。
人生の分野ごとに優先順位を決める
「後悔先に立たず」をひっくり返すと紹介した直後ではありますが、触れておかないといけません。
人生は時間的に有限ですから、分野ごとに優先順位を決めて行動することが満足度の向上につながります。
人によって区分の仕方は色々とありますが、おおむね
- 仕事
- お金
- 健康
- 人間関係
と分類しておくと分かりやすいでしょう。
これらの分野ごとに「やりたいこと」から着手していきましょう。
もし
「何がやりたいのかが分からない」
状態なのであれば、まずは「やりたくないこと」から考えるのもオススメです。
「どうせいつか死ぬのなら」楽しく生きると決める
「どうせいつか死ぬのなら」の後に、あなたは
- 何をやっても意味なんてないじゃん
- 人生楽しく生きよう
のどちらを選択しますか?
もちろん、どちらを選ぶのかの決定権はあなたにあります。
わたしもその傾向が少しあるので書きますが、「悲劇のヒロイン症候群」で生きるのもある意味で快楽な部分もあります。
とはいえ
- せっかくなら楽しく生きた方がいい
- すねていても始まらない
- 自分の人生には誰も責任を取ってくれない
ことを意識する様になってからは考え方が変わってきました。
「どちらを選んだ方が後悔なくこれからの人生を生きることができるか」
もう答えは出ていますよね…?
どの選択も「最後は自分で決める」
どの選択も「最後は自分で決める」なんて、あたり前と感じるかもしれません。
しかし、意外と自分で決めることができない人はたくさんいます。
すなわち
- 親、兄弟
- 教師やメンター
- 友人知人
に選択の決定権を丸投げしてしまっている状態です。
これだけを見ても多くの人は「自分には関係ないな」と感じるでしょう。
しかし、このように視点を変えるとどうでしょうか?
何かの選択をする際に「どうすればいいでしょうか? 」とつい聞くことがある
意見を聞いた結果、納得して意思決定をすれば問題ありません。
しかし、「〇〇さんにこう言われたから」という決め方をすると、その行動が失敗に終わった時に「〇〇さん」のせいにしてしまうんですね。
意思決定を人に委ねるのはある意味で“ラク”ではあります。
ただ、これはクセになりやすい上に強い後悔の念に囚われやすいので、極力避けたほうがいいでしょう。
人と比べすぎない・SNSに張り付かない
ここまで紹介してきたことを意識して自分の人生を生きる様になっても、それをいともカンタンに台無しにする方法があります。
それは「人との比較」です。
現代社会では情報がSNSからもたらされることが多いので、SNSを四六時中チェックするようなことがないようにしましょう。
それでも難しいのであれば、いっそのことスマホのアプリを削除する「荒療治」もアリです。
人生の後悔に関するアスリートの名言
今を生きる人の代表格として、プロのアスリートにまつわるエピソードを紹介してきます。
松井秀喜さん引退会見での名言
松井秀喜さんは、読売ジャイアンツ、ニューヨークヤンキースなどで活躍し記録にも記憶にも残るスラッガーです。
そんな松井秀喜さんの引退会見は後悔について考えさせらる内容であり、ここで紹介しておきましょう。
まず、記者からの「悔いが残ったことは? 」の質問に対してこう答えています。
「その時の自分がその時に決断したことに関しては何一つ後悔はないので、そういう気持ちはないですね」
記者の真意は分かりませんが、大ケガにつながった果敢なプレーを意識していたのかもしれません。
確かに、松井秀喜さんに限らずチャレンジをした結果としてケガをしてしまい選手生命を縮めた(ように見える)選手はたくさんいます。
しかし、その結果と後悔するしないは全くの別物です。
さらに続きがあります。
「振り返って自分にかけたい言葉は? 」という質問には、しばらくの沈黙した後で
「もうちょっといい選手になれたかもね」
と答えています。
超一流のアスリートでさえも、終わってから「もっとできたかも」の感覚があるのだと、会見を見た時に衝撃を覚えたものでした。
ダルビッシュ有さんの時間に関する考え方
漫画家の羽賀翔一さんがツイートして有名なったダルビッシュ有さんの時間に関する考え方です。
まさに「後悔先に立たず」をひっくり返した「後悔を先に立たす」内容は、20歳に限らずどの年代の人でも取り入れることができるといえるでしょう。
ダルビッシュは「トレーニングをろくにしないせいで大した選手になれず40代を迎え、そのことを激しく後悔し、神様にお願いして20歳若返らせてもらった」っていう設定で20歳からは生きてるらしい。一日一日を大事にするための想像力もすごい…
— 羽賀翔一 (@hagashoichi) October 21, 2016
リツイートといいねがいっぱい!!ダルビッシュ投手すごい…!
でもほんとうに、「設定」なんだろうか…… pic.twitter.com/APm97TMDuu— 羽賀翔一 (@hagashoichi) October 22, 2016
自分は何もない未来から帰ってきたから頑張れているのです^_^ https://t.co/L2KaTpY5Fi
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) October 24, 2016
「人生後悔ばかり」でリセットボタンを押したい時の考え方・まとめ
後悔の原因から対処法まで、できるだけ網羅的に紹介してきました。
ここまでをもし一言でまとめるなら、こう表現できます。
今を生きる
ここまで読んでいただいた結果、参考や何かのきっかけになれば幸いです。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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