【不平不満】「文句ばかり言う部下」への対処法と全体最適化問題
世の中、完璧な会社は存在しません。
ほとんどの人は大なり小なり会社に対して文句を言いたい状況に置かれ、不平不満を持っています。
一方、上司にとってはその文句や不平不満に対してどのように対処していくかの問題があります。
ただ、その対応方法は一律のものではありません。
部下の自分勝手な行為は許さずに、かつ正当な主張には応えることを念頭に読み進めてください。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
目次
「文句ばかり言う部下」へのパターン別対処法
文句や不平不満ばかり言う部下については、その内容が単なる愚痴から有用な意見まで存在します。
パターン別に対処法を考えていきましょう。
とりあえず部下の文句・不平不満は受け止める
部下の持っている文句について、「一切発言を認めない」のは健全ではありません。
なぜなら、蓄積していった結果
- モチベーションに悪影響を及ぼす
- 離職が相次ぐ
といったことが考えられるからです。
文句にも合理性のあるもの、合理性のないものがありますが、とりあえず受け止める姿勢を見せる必要があります。
その先の対応を行うかはケースバイケースで考える
部下の文句を受け止めた後、その先の対応を行うかはケースバイケースです。
- 共感するだけにとどめる
- 仕事の進め方を見直す
- 上位者を巻き込んでさらなるヒアリングをする
これは、ちょっとした不平不満から重大な進言まで、文句にも様々なレベルがあるから。
この段階において「一律の対応」をすることはおすすめできません。
部下の文句・不平不満への対処についての注意点(全体最適化)
部下が文句や不平不満を言うシーンにおいて、多くの場合は個々に申し出てきます。
しかし、対応する際には職場全体を考えないといけないことが多くあります。
そんな時の注意点を紹介していきましょう。
文句・不平不満を「言った者勝ち」にしないようにする
同じ会社に勤めている人でも、文句に対するアプローチはまったく異なります。
- どんどん吐き出す人
- 顔に出したり口にしたりせずため込む人
など様々。
どうしても声の大きい人が影響力を持つことが多くなります。
すると、黙々と仕事をしている人の不満はますます増大していくでしょう。
「なんで好き放題言っているわがままな人間の希望ばかり通るんだ」と、上司と同僚に対する不信感は最高レベルに達してしまいます。
文句・不平不満への対応基準は内容で決める
文句に対する対応基準は内容で決めてください。
- ○○さんの言うことなら耳を傾けよう
- △△さんはどうせ単なる愚痴だから聞く必要なし
など、人で判断してしまうと、常に却下されている立場の人はどうしていいか分かりません。
人ではなく内容によって対応基準をきちんと定めると、「えこひいきだ」とされる別の不平不満を防止できます。
部下の文句・不平不満を吸い上げて対応する仕組みを作る
部下の文句については、自発的に言われるまで待つだけなのは良くありません。
- 定期的に面談する機会があれば、その際に意見を吸い上げる
- 社内のアンケートサイトなどで常時あるいは定期的に受け付ける
など、普段ため込みがちな人にもアプローチしてください。
部下の文句・不平不満が単なる愚痴レベルである時の割り切り方
部下の文句や不平不満に対して「真摯に対応しよう」と考えるのは良いことです。
ただし、単なる愚痴レベルの内容にまで真面目に対応していては上司自身が疲弊してしまいます。
ある程度割り切ることも必要になるでしょう。
一つの考え方として、近年ブームになったアドラー心理学における「課題の分離」を紹介します。
今回の話題においては、部下個人の課題と上司の課題は別物と捉えることが大切になります。
職場における課題になり得るものならまだしも、部下個人の課題にまですべて対処することは不可能です。
この辺りの線引きについて、あなたの置かれている状況と照らし合わせて検討してみてください。
「文句ばかり言う部下」への対処法と全体最適化問題・まとめ
準備中
(※↓記事が「役に立った」「使えそう」と思っていただけたら、各種SNSでシェアをぜひ! 運営者の励みになります)