日本ハムの早期退職者募集に見る「人員構成のいびつさ」
日本ハムが45歳以上の社員を対象に、早期退職者を募ることになりました。
50歳前後が多い人員構成にメスを入れるのが狙いのよう。
ここでは、日本ハムの早期退職制度について考察をしていきます。
(※目次の項目をクリックすると、その箇所をすぐに読めます)
直近のリスクとして人材に関する内容はなかった
経済ニュースにおける“決算”は、「有価証券報告書(四半期報告書)」が第一次情報(大元の情報)になります。
そこでは、意図的なものか偶然か人材に関する記載について、該当する内容はありませんでした。
人材に関する内容は、有価証券報告書におけるリスクの記載について、よくある項目です。
ここまでのインパクトがある発表をした直前には何らかの記載があるべきだったと言えるでしょう。
ちなみに、主な記載事項は「商品市況」「食の安全」「コンプライアンス」といった内容でした。
早期退職制度の“あるある”とは?
この手の早期退職制度について、必ずといって差し支えないほどの“あるある”が存在します。
それは、「優秀な人ほど退職し、今の会社にしがみつかないといけない人ほど残る」こと。
それが定年間近の人になれば顕著になり、どうにか「逃げ切り」を図りたくなるのは、その年代ではなくても想像がつくというものです。
他人事ながら感じるのは「どうかそのしわ寄せが若い社員に向かうことがないように」ですね。
まとめ
日本ハムにおける早期退職制度について、有価証券報告書の確認と今後の影響について考えてきました。
“逃げ切り”を図りたい世代には辛いお知らせかもしれません。
せめて、今不遇な環境にいる人が救われることを祈っています。
それではまた別の記事でお会いしましょう。